Sony α7Cのレビューと小指あまり問題の解消方法

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10月23日発売のSony α7CとFE 28-60mm F4-5.6のレンズキットを3日間たっぷり使ってみました。小さい子供の親目線でのレビューと最大の弱点であるグリップ問題の解消方法についてご紹介します。

3行まとめ
  • 軽さは正義。公園やちょっとしたお出かけで大活躍。
  • ズーム域の狭さは脚でカバー可能。しかしグリップが浅く小指があまる。
  • グリップの小指あまりは延長グリップで解消。

α7Cレンズキットの主なスペック

α7Cボディ

センサー:有効約2420万画素 フルサイズExmor R CMOSセンサー
映像エンジン:BIONZ X
シャッター:1/4000~30秒&バルブ(メカ)1/8000~30秒&バルブ(電子)
連射:10コマ/秒
AF方式:ファストハイブリッドAF(像面位相差/コントラスト)
AF測距点:693点(像面位相差)425点 (コントラスト)
瞳AF:人物/動物(動物は静止画のみ)
ISO感度:100~51200(拡張で50~204800)
手振れ防止:センサーシフト方式5軸補正(5段分)
動画:4K30p、フルHD120p (30分制限なし)
液晶モニタ:3型92.1万ドット
EVF:0.39インチ236万ドット(ファインダー倍率0.59
外形寸法:幅124.0 x 高さ71.1 x 奥行53.5mm(グリップからモニターまで)
重さ:509g(バッテリー・メモリーカード含む)

FE 28-60mm F4-5.6(SEL2860)

レンズ構成:7群8枚
最短撮影距離:0.3m(ワイド端)/0.45m(テレ端)
最大撮影倍率:0.16倍
焦点距離イメージ:28-60mm(フルサイズ)
フィルター径:φ40.5mm
大きさ:最大径φ66.6mm、全長45mm
質量:約167g

α7Cの良い点

小型軽量

言うまでもなくα7C最大の特徴です。メインカメラはα9+シグマ24-70mm F2.8 DG DN(計1559g)なのでα7C+SEL2860(676g)では57%の軽量化となります。
「写真を撮るぞ」という意気込みの時はα9でも問題ないのですが、公園で子供と遊ぶことがメインだったり、ちょっとしたお出かけの時には「今日はカメラ持ってかなくていいよね」となっていました。それがα7Cなら「とりあえず持っていこう」という気持ちにさせてくれます。

ちなみに公園で子供と本気で遊ぶ時には妻にα9を預けるのですが、すぐに「カメラ重いから返すよー」となってそこで遊びが終了していました。α7Cなら無限に追いかけっこができそうです。

公称重量(676g)とほぼ一致
メイン(α9+24-70mm F2.8 DG DN)との比較

α7III譲りの高画質

日中屋外晴天においてα9との違いは感じません。もちろんレンズ(F値)の違いによるボケの大きさや日が落ちたあとのISO感度の上がり易さに違いはありますが、そこはフルサイズセンサーの懐の深さでかなり頑張ってくれます。ただα9に比べJPEGの絵作りが少しあっさり目だったので、クリエイティブスタイル(スタンダード)の彩度を+1振って自分好みにしておきました。

優秀なAF

α9シリーズやα7RVI、α7SIIIに搭載されている「リアルタイムトラッキングAF」が使えるのが大きな特徴です。シャッター半押しで対象物をロックして自動追尾し、顔や瞳が見えると自動的に顔/瞳AFに切り替わってくれます。つまり「後ろの子にピントが持っていかれた」「(α7III搭載の)ロックオンAFだと顔/瞳AFが使えない」という問題が一気に解決します。もちろん従来のワイドエリア+顔/瞳認識AFも精度が高く、ファインダーや液晶を凝視出来ないシチュエーションでもバシバシピントが合うのがとても助かります。

α7Cのいまいちな点

シャッタースピード1/4000まで

キットレンズやF値2.8ズームなどを使う分には問題がないのですが、F値2以下の単焦点レンズを絞り開放で使いたい場合に晴天屋外では露出オーバーになります※。一応電子シャッターでは1/8000を使うことが出来ますが、α9/α9II以外のセンサーはローリングシャッターゆがみが出るので動きモノの撮影には不向きです。

※だいたいF2.2~2.5に絞る必要あり

小さいEVF

ファインダー倍率0.59と相当小さいです(´・ω・`)
この数字が大きい方がファインダーを覗いた時に見える像が大きいのですが、α7Cはミラーレスの中で最小クラスです。私はローポジション撮影(=背面液晶を使う)が多くファインダーはあまり重視しないので「まぁ小さいけど使えるやん?」という程度ですが、写真はほぼファインダーで撮りたい!という人は必ず実機を見てから購入してください。
参考:α7III(0.78倍)、α6600(0.70倍)、α7C(0.59倍)

浅く短いグリップ

「どうしてこうなった」というのが正直な感想です。
元々ソニーはα9やα7IIIで「グリップが浅い、短い、小指が余る」と言われ、純正アクセサリとして屈辱ともいえるグリップエクステンション(GP-X1EM)を出すほどまでにグリップには痛い目を見ているはずです。実際その後に発売されたα7RIVやα9II、α6600ではグリップ形状の大幅改善により小指あまり問題はほぼ解決されています。

なのに、、、えぇ、α7Cは完全に小指が余ります。

幅広で浅いグリップのため、指を立てて持つと指とグリップの間にスキマができホールドが不安定になります。

必然的に指を寝かせて持つことになりますが、

そうするとガッツリ小指が余ってしまいます。

たかが小指と思われるかもしれませんが、小指は五指の中でも物を握る「力」に大きく関係しており、小指がしっかり固定されているかプラプラしているかによって握りの安定性=他の指の疲れ具合が全然違います。

各社レビューや価格.comの口コミでも、サイズ感や画質がおおむね高評価なだけに、逆にグリップの残念さが目立ってしまっている感じでした。

小指あまり問題を解消するには

実は過去にα9のための延長グリップを自作しています。

α7Cはコンパクトとはいえ最新機種なので改善されたグリップを搭載してくると思っていたのですが、当てが外れたので今回も延長グリップを作ることにしました。

α7Cは拡張グリップ用のピン穴が無いので少し形状を変更

特徴

  • グリップを指1本分(11mm)延長
  • α7Cの利点をスポイルしない軽さ(23g)
  • 工具不要で延長グリップの着脱、バッテリー交換が可能
  • グリップを付けたまま三脚およびストラップの利用が可能

今回もAmazonに出品しましたのでよろしければどうぞ

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SONY α7C用の軽量グリップエクステンション(ストラップ穴付き)です。※2020/12出荷分からストラップ穴が左右2つになります。グリップを約11mm延長することで小指あまり問題を解消します。

その他気になった点

バリアングルモニタ

子供が被写体だと必然的に低い位置から撮影することが多く、チルトモニタの方がワンアクションで使えて便利なのは間違いないのですが、3日間使ってみて「バリアングルもそこまで手間ではない」と個人的には感じました。

カスタムボタンの少なさ

設定を素早く変更しながら撮るのには向きませんが、Aモードなどでゆるく使う分には問題ありません。一応α9のカスタムボタンに登録している機能はFnキーの中に登録してすぐ呼び出せるようにしています。

ズームリングがめちゃんこ細い

これは想定外でした。SEL2860のズームリングが幅9.5mm(親指の半分程度?)しかありません。慣れるまでは咄嗟のズーム操作がスカることがありそうです。

沈胴式レンズ

いちいち使うたびにレンズを伸長させたり沈胴させたり面倒くさいなーと思っていましたが、結局沈胴させるのは移動時だけで、現場では出しっぱなしなので全く問題ありませんでした。

個人的まとめ

私にとってα7Cは気軽にフルサイズ画質を持ち出せるようになったという意味で非常に価値のあるカメラです。

正直メインカメラとしては(リアルタイムトラッキングAFが搭載されるであろう)α7IVを待つのをオススメしますが、既にメインは別にあって持ち出す機会を増やしたい、でも画質やAFは妥協したくないという人には唯一無二のカメラになるかと思います。

コメント

  1. たむ より:

    もしかしたらと思って来てみたら早速作ってて感動しました。早速買います。

    • chorozuya より:

      たむさん

      コメントありがとうございます。

      延長グリップ込みだとα7Cがさらに軽く感じ安定して取り廻せますのでオススメです!

  2. FCLIFE より:

    こんにちは、素晴らしい商品ですね。23gはとても魅力です。
    さて、この商品はテックアートのLM-EA7(オートフォーカス機能付き電子アダプター)を装着したときに干渉がないかどうかの情報はお持ちでしょうか?
    エクステンションの底板が全面に回り込んでいる部分が気になっています。
    よろしくお願いいたします。

    • chorozuya より:

      FCLIFEさま

      コメントありがとうございます。

      LM-EA7は手元になく確認できないのですが、前面に回り込んでいる部分(ズレ防止部分)の寸法は、カメラ前面からマウント方向に厚さ約4mm、カメラ底面から上方向に高さ約5mmになります。この情報で判断が可能でしょうか?またギリギリ干渉しなかった場合も、バッテリー交換などで延長グリップを着脱する際の手回しネジが回せず、一旦LM-EA7を外していただくなどの不便があるかもしれません。

      • FCLIFE より:

        さっそくの情報ありがとうございます。
        厚さ方向に4mmであれば、マウント面よりも3mmほど低いことになりますので、もしかしたら行けるかも知れません試してみます!!

  3. FCLIFE より:

    報告致します。

    α7C用軽量グリップエクステンションCG-A7CとテックアートLM-EA7の組み合わせですが、クリアランス0.1mm未満で絶妙に干渉しませんでした。本当に絶妙に触れるか触れないかくらいです。LM-EA7のモーター部分がCG-A7Cに押されて変な力が加わることも全くありません。LM-EA7を付けたままだとCG-A7Cの固定ネジが少し回しにくいですが、何とか回すことができますので実用的に問題ありません。

    また、LM-EA7はヘリコイド駆動用モーター部分がカメラ底面から10.2mmほど下に出っ張って不格好なのですが、CG-A7Cはカメラ底面を下に11mm延長しますので、LM-EA7の出っ張りと、CG-A7C底面とがほぼ同じ高さになります。

    完璧です!!良い商品を作っていただきありがとうございます。

  4. たむ より:

    α7C用届きました、軽くてジャストフィットで非常に使いやすいです!
    それと延長グリップの底面とボディ右側でストラップをつけるとレンズが下向きになって子供に当たらないので便利です。

  5. JENA より:

    素晴らしいアイテムありがとうございます。
    FEレンズのほとんどが(コンパクト目なものですら)7Cにはアンバランスに大きいので、グリップしやすく重宝します。SmallRigのケージであったり、今後出てくるであろうLプレートより、シンプル軽量で素晴らしいと思います。
    そして、LM-EA7との相性がやばすぎました。ギリギリ干渉せず厚みもぴったり。
    LM-EA7利用で各オールドレンズを装着時どうも不恰好であったのが、CG-A7Cのおかげで、外観がすっきりします。
    お礼を伝えずにはいられませんでした。ありがとうございます。

    ご提案なのですが、7C用のアイピースカップを試作していただけないでしょうか?
    純正アクセサリーに無く、仕様的にも今後メーカーには期待できそうに無いので、ご検討の程、よろしくお願いします。

    • chorozuya より:

      JENAさま

      コメントありがとうございます。
      α7Cはサイズ感といいデザインといいオールドレンズの母艦にピッタリですね。

      アイピースカップについてはお話をいただいて何とか作れないかとファインダー周辺をじっくり観察してみたのですが、ファインダーの下辺と右辺がほとんど使えず上辺と左辺に両面テープ等でくっつける必要がある(多分ぽろぽろとれる)ことと、接眼部はTPUという柔らかい素材を使うのですが表面がザラザラとしてかなり見た目が悪く、人様に売るようなものが出来ないというのが現時点の結論となります。

      それにしても純正でアイピースカップを付けなかった意図は謎ですね。使わない人は外せばいいだけだし、スペック上のサイズを少しでも小さくしたかったのか。。。
      (であれば溝だけ切っておいてオプションとして用意してもらいたかったです)

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