天然大理石や人工大理石の傷・汚れ・黄ばみ・黒ずみなどを除去し、手でピカピカに磨き上げる方法をご紹介します。
人工大理石を手で磨く
今回磨くのは、玄関床やキッチンに良く使われる人工大理石です。ヤスリで表面を傷付けて光沢を無くしたあと、油性ペンで疑似的なシミを書いています。天然大理石も基本的な磨き方は同じですので、本記事を参考にしてください。
必要な道具
大理石用ダイヤモンドハンド研磨パッド
2.その他お願い:最近、他社製のパッド購入者さまから「上手く光沢がでないのですがナゼでしょうか?」というお問合せを多数受けております。上記で紹介したパッドは入荷ロットごとにサンプル研磨を行い品質を確認しておりますが、他社製パッドに関しましてはパッドが粗悪品なのか研磨方法が悪いのか判断できかねるのが実情です。他社製のパッドであってもこの記事がお役に立てるのは嬉しい限りですが、うまくいかない場合のお問合せはパッドの販売者様にお願い致します。
磨き方
1.まず、研磨面の砂やゴミなど水拭きで綺麗に掃除します。
2.#400の研磨パッドを用意します。
3.磨く面に水を垂らします。(1平米あたり200mlが目安です)
4.上から押さえながら磨いていきます。10cm角の範囲で1分が目安です。
磨き跡が均一になるよう、縦、横など色々な方向で磨きます。前半は力強く、後半はやさしく磨くと仕上がりが綺麗になります。
5.磨き終えたら、研ぎ汁を雑巾で完全に拭きとり、ドライヤーで乾かします。
研磨面を光で照らし、磨きムラをチェックします。磨きムラを発見した場合、同じパッドでもう一度磨いてください。
6.次のパットを用意し、3.に戻ります。
人工大理石は#400→#800→#1800→#3500の順に、
天然大理石は#400→#800→#1800→#3500→#7000の順に磨きます。
最後のパッド磨いたら終わりです。
ビフォアアフター
・人工大理石
・天然大理石
失敗しないためのコツ
- 目立たない場所で練習をする
- 研ぎ汁は毎回完全にふき取る
- 色々な方向から磨く
目立たない場所で練習する
初めにパッド大程度の小さな範囲で磨く練習をすると、力の入れ方、磨く時間、各パッドごとの仕上がりなどが身に付き、広い面を磨く際に効率よく磨くことができます。※深い層まで到達している傷や汚れは薄くはなりますが完全に除去しきれないこともあります。
研ぎ汁は毎回完全にふき取る
上手く磨けない原因の殆どが研ぎ汁の拭き残しです。研ぎ汁にはダイヤモンドや大理石の粉が含まれるため、次のパッドで磨く前に、必ず手で触ってザラザラしなくなるまで研ぎ汁を完全除去してください。また雑巾は使うたびに洗う必要があるので枚数があったほうが良いと思います。どうも上手く磨けないなと思ったら、全てのパッドをワイヤーブラシ(100均のもので十分です)で綺麗に掃除してみてください。
色々な方向から磨く
自動的に様々な方向から磨いてくれる電動工具(ランダムサンダー)と比較すると、手磨きはどうしても磨いた跡が残りやすいです。磨く際に縦・横・斜めと様々な方向から磨くと、磨き跡が残りにくくなります。なお円を描くのは仕上がりが悪くなりやすいので避けたほうが無難です。
濃い色の石材はプロに任せる
白色や灰色など色の薄い石材は初心者でも簡単に光沢を出すことが出来ますが、黒や茶、深緑などの色の濃い石材は光沢を出すのが難しいです。そのような石材の研磨はおとなしく石材研磨専門のプロに任せることをお勧めします。
まとめ
最後までご覧頂き有難うございます。
天然大理石や人工大理石は、普段から気をつけて使っていてもちょっとしたことで傷や汚れがついてしまうもの。そんなとき、気軽に磨けるダイヤモンドハンド研磨パッドがあると心強いかもしれません。床一面など広範囲を磨く場合は電動工具を使った本格的な研磨がおすすめです。
ご不明な点などありましたらお気軽にコメントどうぞ。
コメント
はじめまして、こんにちは。興味深く読ませていただきました。
こちらの大理石を研磨した場合に、汚れをつけた部分は#3500までツヤをあげて磨かれていましたが、そうすると汚れていないところとツヤムラが発生しませんか?
だいたいどの番手まで磨いた当たりで汚していないところとツヤが一致したな、と思われましたか?
ご教示いただけますと大変ありがたいです。
Komura様
コメントありがとうございます。
動画上は分かりやすいように一部だけ磨いていますが、基本は対称面全体を磨くことをお勧めします。ご推察の通り磨いた所とそうでない所でツヤムラが発生するのと、磨いた所は蓄積された黄ばみ・くすみが消えワントーン明るくなってしまうためです。また、各パッド間でも微妙に磨く範囲が変わってくるため、そのムラも気になるかもしれません。よって一部のみの汚れを取りたい場合も全体を低い番手(#400~)から順に磨くことをお勧めします。
素材によりますが、つや消し系の素材であれば#800、半つや系の素材であれば#1800、つや系の素材であれば#3500が一番近いかと思われます。