ソニーからVLOG(動画ブログ)用のコンデジ VLOGCAM ZV-1が発表されました。1型センサー、明るく寄れるズームレンズ、爆速動画AF、高品質マイク、内蔵NDフィルタ、おまけの商品レビュー用AFなどなど便利な機能がてんこ盛りです。静止画もRX100M5Aと同等以上に仕上がっている印象で、これはかなり売れるんじゃないかと思います。その最強動画コンデジZV-1で一点気になることが。。。それが三脚穴と光軸の位置ずれ問題です。
三脚穴と光軸の位置ずれ問題とは?
三脚穴が本来あるべきレンズの中心線(光軸)からずれていることを指します。
このずれが問題を引き起こすので一眼レフカメラやミラーレスカメラの三脚穴は原則光軸上にあります。しかしサイズの制約が大きいコンパクトデジタルカメラは光軸から大きくずれていることがあります。
三脚穴の位置ずれにより引き起こされる問題
- パン(横方向に振るカメラワーク)が不自然になる
- 重量バランスが悪く水平が安定しない
パンが不自然になる
カメラを左右に振った時に被写体とセンサーの距離が変化し、不自然なズームのような挙動になります。静止画ではトリミングで対応できるためマクロ撮影時以外あまり問題になりませんが、後編集が難しい動画撮影ではたびたび問題となります。
重量バランスが悪く水平が安定しない
重量バランスが悪いため、手持ち撮影時に気が付かないうちに傾く→水平に直す→また傾く→直すの繰り返しで動画の水平が不安定になりやすいです。特にZV-1はバリアングルモニタを開くとさらに重量バランスが悪化します。こちらも静止画ならペイントソフトで簡単に修正できますが、動画だと後編集で修正するのは難しく、撮影時に気を付ける必要があります。
三脚穴の位置ずれを改善する方法
三脚穴の位置ずれはスライディングプレートやブラケットを取り付けることで修正することが可能です。
※下で紹介したブラケットはZV-1非対応なので注意
しかし三脚穴の位置を修正したいという目的に対してあまりにもゴツい(重い)です。
専用アダプタを作成
そこで3DプリンターでZV-1の三脚穴位置を補正する専用のアダプタを作成しました。
- 完全専用設計なので本体5g(カメラネジを合わせても10g)と超軽量
- コンパクトで専用グリップと併用しても美観を損ねない
- 手回しのカメラネジで簡単に着脱が可能
三脚穴用
Goproマウント用 ↓使用イメージまとめ
実はZV-1の兄弟機であるRX100シリーズからこの問題はあったのですが、静止画メインの人が多かったため一部ユーザを除き大きな問題にはなりませんでした。しかしZV-1は動画メイン機ということで気になる人が出てくるかもしれません。三脚穴の位置ずれ問題はそのままだと撮影できないというよりはなんとなく動画の質が下がるというものなので、可能な限り邪魔にならないアタッチメントに仕上げました。皆様のVLOGライフの一助になれば幸いです。
コメント
このアダプターはキヤノンのG5XマークⅡに使えますか?
アルカスイス互換のアダプターをつけたいのですが、バッテリーの蓋に干渉してしまうため、三脚穴をずらす方法をさがしており、こちらにたどり着きました。
可能なら購入したいです。
みどりさん
コメントありがとうございます。ちょろずや管理人です。
G5XマークIIは持ってないのですが、底面写真を見たところ取付自体はできるような気がします。
しかし結局このアダプターでバッテリーの蓋を一部覆ってしまうので、みどりさんのご要望が「アルカスイス互換のアダプターをつけたたまバッテリーの蓋を開けたい」であればそれは満たせないかと思います。